笑うしかない…のかも。
認知症の人でも、たくさんの原因、種類、症状があることは知られてますね。
いつもニコニコしている利用者さんミリさん。
スタッフが踊ったら笑う。男性利用者さんが下ネタを言ったら笑う。
入浴時、おっぱい洗いますねと言うと笑う。
ウエンツがTVに出ると笑う。
とにかく、笑顔。
最近、思うこと。
ミリさんは、
記憶はあって、いろいろな事を理解しているけれど、
私には何もできない。
嫌なことがあっても、私は迷惑を掛けているから我慢しないと。
笑うしかない。笑ってごまかすしかない。
と、思っているかもしれません。
正直、ご本人に聞いても、100%の気持ちを答えてくれることはありません。
私の思い過ごしで、そのまま楽しい!!と思ってくれてるのかもしれません。
が、上記を思う理由。
身体が動かなくなるスピードがとても速く、2年前まで運転をしていたのに、今は、全介助で1人で立つこともできなくなり、発言も85%オウム返しの進行具合。
その中で、笑顔になる時間が増えてきた。
送迎で、ご家族が『しっかり!』と声をかければ笑う。
物を持った手を離さないなどで、スタッフが何度も声賭けするばするほど笑ってしまう。
トイレで失敗したときに『ごめんなさい』と笑う。
その笑顔に違和感を持ち、
『嫌なことがあったら嫌と教えてください。ミリさんのことが好きなので、迷惑ではないです。』と伝えると。
涙目で笑ってしまう。
私たち、スタッフはきっと大丈夫だろうと思い込んでケアしていたことも多かった。
本人の意向は、どこに現れるのか考えなければ。
と改めて基本を考えることができました。
認知症の人の気持ちを受け止めたい。
素直に伝えてもいい!という関係作りをします。